当院は、インプラント治療に10年間の無料保証を設けております。ただし、インプラントの保証対象となるには、いくつかの適用条件があります。
本コラムでは、インプラントが破損しやすいパターンと、インプラント保証の適用条件を解説いたします。
インプラントの主な破損のパターンは次の通りです。
・人工歯の破折、破損
・アバットメントのゆるみ
・インプラント体の破損、脱落
インプラントは、骨に埋め込むインプラント体と人工歯、その二つをつなぐアバットメントという部品で構成されます。
人工歯は口腔内に露出しており、日々の咀嚼などの力を直接受けるため、最もダメージを受けやすい部分です。人工歯のトラブルとしては、一部分の割れや欠けなどが挙げられます。
また、インプラントを構成する一部品のトラブルが別の部品に影響を及ぼすこともあります。例えば、アバットメントに破損やゆるみが生じると、人工歯をしっかりと固定できず、ぐらつきや脱落などの問題が発生します。
骨に埋め込んだインプラント体にも、破損や脱落が起きる可能性があります。外的要因による破損のほか、インプラント周囲炎によってインプラント体が抜け落ちることもあります。
インプラント保証の適用条件は、歯科医院によって異なります。また、インプラントの部品ごとに保証期間が設定されている場合もあるため、事前に確認しましょう。
なお、インプラントの保証を受けるには、原則として次の条件をすべて満たさなければなりません。
・インプラント保証制度が定める医療機関での再手術
・故意にインプラントを破損させていない
・定期的なメンテナンスに通っている
基本的に、インプラント治療を行った医療機関、もしくは保証制度が定める医療機関でなけば適用されません。
日常生活のなかでインプラントが破損してしまった場合は保証を受けられますが、故意による破損の場合は適用外となります。
また、インプラント治療後に定期的なメンテナンスに通っていない等の場合は、適切なケアをしていなかったとみなされ保証を受けられない可能性が高くなります。
当院では、インプラントを長く安心してお使いいただくために、10年間の保証期間を設けております。また、技術的な問題や担当医の退職により、再治療ができないということはありません。患者様の身体的・経済的負担を可能な限り軽減できるよう対応しておりますので、安心してインプラント治療をご検討ください。
Q1:どのようなインプラントシステムを使用していますか?
A1:当院ではスイスのストローマン社製インプラントシステムのみを使用しています。最も歴史あるインプラントシステムの一つで、長期使用できることが特徴です。また、純チタン製のため、生体親和性にも優れています。
Q2:インプラントは何年持ちますか?
A2:一般的なインプラントの平均寿命は10~15年といわれています。しかし、当院で使用しているストローマン社製インプラントシステムは耐久性に優れており、適切なメンテナンスを続ければ20~30年長持ちさせることが可能です。
歯科医療におけるインプラント治療は、外科手術をともなう治療法です。
本コラムではインプラント手術における注意点と、難症例の特別な治療法について解説いたします。
インプラントを検討中の方は、ぜひご参考ください。
インプラント手術に臨む際は、体調を整えることが重要です。
持病がある、または日頃から薬を服用されている方は、必ず事前に担当医師にお伝えください。
特に糖尿病や骨粗しょう症、金属アレルギーがある場合には、慎重な対応が必要となります。
インプラント治療を行うにあたり、「難症例」と呼ばれるケースがあります。これは、インプラント体の埋め込みが難しい、または脱落する可能性が高い状態を指します。
難症例となる主な原因は、インプラント体を埋め込む顎の骨の状態にあります。インプラント体を埋め込む骨に厚さや幅、硬さが十分にないと、インプラント治療が困難になります。
具体的にいうと、もともと骨が薄い方や、長期間の歯の欠損により骨が減少している方、歯周病などで歯ぐきが歯を支えられない状態になっている方などが該当します。
難症例に対しては、インプラント手術を行う前に次のような特別な治療が必要になります。
・GBR(骨再生誘導法)
・サイナスリフト(上顎洞底挙上術)
・ソケットリフト(ソケットリフト法)
GBRは、骨が不足している部分に骨補填剤を注入して、歯を支える骨である歯槽骨の造成を促す方法です。主に下顎の骨が不足している場合に行われます。
サイナスリフトとソケットリフトは、上顎洞のスペースを利用して行う骨造成方法です。どちらもGBR同様、骨補填剤を入れて歯槽骨の再生を促す治療法ですが、適応範囲に違いがあります。サイナスリフトは上顎の歯槽骨の高さが大幅に足りていない場合や、多数の歯を失っている場合に選択されます。一方、ソケットリフトはサイナスリフトよりも体への負担が少ないものの、骨の厚みが3mm以上ない場合には選択できません。
当院は、一般的なインプラント治療だけでなく、難症例にも対応可能です。ほかの歯科医院でインプラント治療を断られた場合でも、当院へぜひ一度ご相談ください。
Q1:インプラント手術は痛みをともないますか?
A1:いいえ、局所麻酔を行うため、ほとんど痛みはありません。手術に対する不安が強いのであれば、静脈内鎮静法を行うことも可能です。
Q2:インプラント治療を受けられるかどうか知りたいです。
A2:当院では、インプラント治療を検討されている方に向けて無料診断会を企画・実施しております。歯科用CTで撮影した患者さまご自身の画像をもとにインプラント治療についてご説明いたします。費用は一切かかりませんので、お電話またはホームページからお気軽にお申し込みください。
インプラント治療後は、アフターケアと定期検診が重要です。適切なケアと検診を受けなければ、インプラントの脱落や再度手術が必要となる恐れもあります。
本コラムではインプラントのアフターケアと定期検診について詳しく解説いたします。
インプラントのアフターケアと定期検診が重要な理由は、以下の2点にあります。
正しいアフターケアを怠ると、「インプラント周囲炎」によりインプラント自体が脱落する恐れがあります。また、インプラント自体は虫歯になりませんが、インプラントの周囲組織の免疫力低下により、炎症を起こしやすくなります。
もちろん毎日のブラッシングなどご自宅でのアフターケアも重要です。さらに、お口の中の異常の早期発見と治療を目的とする、定期的な歯科医院での検診や専門的なアフターケアにより、インプラントの長期使用が可能となります。
また、歯科医院で定期的にインプラントの調整を行うことで、口腔内をより快適な状態に保つことができます。
インプラント治療後に、歯科医院で行うアフターケアと定期検診の内容を詳しくご紹介します。
まず、歯科医院ではインプラントの清掃状況や歯茎の状態、噛み合わせの様子などをチェックする検診を行います。また、検診のみならず「変わったことはないか」「使い心地はどうか」などの問診も行います。
アフターケアでは、歯周病やインプラント周囲炎の予防目的で、歯磨き指導や歯垢・歯石除去のための専門的なクリーニング(PMTC)を行います。また、快適にインプラントをお使いいただくため、噛み合わせなどの調整も行います。
インプラント手術後、歯科医院での専門的なアフターケアや定期検診は非常に重要です。適切なケアを怠ると、一般的な使用期間よりも早く寿命を迎えてしまう恐れがあります。ご自宅でのケアと歯科医院でのケアを組み合わせることで、インプラントの健康を維持し、長く付き合える状態を保ちましょう。
Q1:インプラントのお手入れは普通の歯ブラシでできますか?
A1:はい、可能です。デンタルフロスなどのケア用品を組み合わせることで、より清潔に保つことができます。まずは定期検診でお口の状態を知り、適切なオーラルケアの指導を受けることをお勧めします。
Q2:インプラント部分に痛みや違和感がある場合は?
A2:早めに当院、またはかかりつけの歯科医院へご相談ください。インプラント自体は痛みを感じることはありませんが、周囲に炎症が起きている場合があります。
インプラントの手術後には、適切なアフターケアが必要です。
本コラムでは、インプラント手術後の歯周病予防と健康維持について詳しく解説します。インプラント治療で取り付けた歯を長持ちさせるためにも、是非参考にしてください。
インプラント自体は人工の歯であるため、虫歯になることはありません。しかし、インプラント部分には歯と歯槽骨をつなげる「歯根膜」がありません。
歯根膜は0.2~0.3mmと薄い膜ですが、噛んだ時の衝撃を和らげるクッションの役割や食感を脳に伝えるはたらきのほか、骨や歯茎に栄養を与え免疫力を保持する役割も担っています。そのため、歯根膜がないインプラント部分は細菌に対する抵抗力が低く、歯周病になりやすく、悪化もしやすいのです。
インプラント周囲の歯周病が進行すると、インプラントを支える顎の骨まで溶かしてしまう「インプラント周囲炎」に発展することもあります。インプラント周囲炎は、インプラントの脱落を招く大きな原因の一つです。
インプラントを長く健康に使うためのアフターケアは次の通りです。
インプラント手術直後、しばらくは手術部分の歯磨きを控えましょう。手術した部分に刺激を与えると、傷口が開いて出血したり、治りが遅くなったりするためです。食事の際も、手術した部分で食べ物を噛まないようにご注意ください。
インプラント周囲炎を予防するために、毎日のセルフケアは欠かせません。歯ブラシのほか、デンタルフロスや舌ブラシなども活用して、口腔内を清潔に保ちましょう。
また、歯科医院での定期検診も重要です。専門的なクリーニングやインプラント部分の噛み合わせの調整などのメンテナンスを受けられます。
インプラント手術後は免疫力を下げないよう、生活習慣の改善を図り、インプラントを長く健康的に使用するためにも、ご家庭でのセルフケアと定期的な歯科医院でのケアを組み合わせてインプラントの脱落を予防し、再度手術を行う必要のない状態を維持しましょう。
Q1:インプラントは保険適用されますか?
A1:いいえ、原則として保険適用では受けられません。すべて自費診療です。
Q2:インプラントの寿命はどのくらいですか?
A2:約10~15年程度です。適切なアフターケアをしていれば、15年以上使用できるケースもあります。
インプラントは、インプラント体を顎骨に埋め込み、その上に人工歯を被せる治療法です。本コラムではインプラントと周囲組織の調和の重要性について解説いたします。また、調和を保つ方法についてもご紹介しますので、ぜひご参考ください。
インプラント治療の際に顎骨に埋め込むインプラント体には、骨と結合しやすいチタンが用いられます。チタンは安全性が高く、金属アレルギーを起こしづらい金属ですが、人体にとって異物であることに変わりはありません。
インプラント体が骨に結合するのはもちろんのこと、歯肉など周囲の軟組織とうまくなじまなければインプラント体は安定しません。最悪の場合、インプラント体が脱落するケースもあるのです。
そのため、インプラント治療では、インプラントと骨、さらには周囲組織との調和が重視されます。
インプラントと周囲組織の調和のためには、歯科医院選びが最も重要です。
インプラント体を埋め込む前に、周囲の骨の厚さや量、隣の歯との間隔、歯肉の厚みを診断し、インプラントの形状やサイズ、埋入位置・角度などを決める必要があります。また、骨や歯肉が薄い場合には、骨造成や軟組織増生という難易度の高い治療がプラスで必要になるケースもあります。
インプラント治療が終わった後も、ホームケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスの継続が必要です。インプラント自体は虫歯になりませんが、インプラントを埋め込んだ部分に細菌が感染し、「インプラント周囲炎」となることがあります。インプラント周囲炎はインプラントの脱落の主な要因となるため、適切なケアをしてインプラントの周囲組織の健康維持を図りましょう。
技術力や治療実績はもちろん、インプラント治療を行う歯科医院のなかには、当院のようにアフターフォロー体制までしっかりと整えているところも多くあります。インプラントを長く使用するためにも、歯科医院選びは大切です。インプラント治療については、当院までお気軽にご相談ください。
Q1:インプラントと周囲組織の調和を妨げるものはありますか?
A1:口腔環境の不衛生さや健康を損ねる生活習慣などが挙げられます。
Q2:インプラント治療は周囲の歯にどのような影響を与えますか?
A2:失った歯をインプラントで代替することにより、噛む力を分散させ、歯ごとの負担が軽減されます。ただし、適切な位置にインプラントを埋入しなければ、逆に周囲の歯に負担をかけてしまいます。
インプラントは失った歯を代替する治療法の一つです。インプラントはインプラント体とアバットメント、人工歯の3つの構造となっており、それぞれ異なる材料が用いられます。
本コラムではインプラントの材料についてご紹介し、人工歯の素材による耐久性の違いを解説いたします。
インプラントは構造物によって使われる材料が異なります。
顎骨に埋め込むインプラント体には、骨と癒着しやすいチタンという金属が使われます。チタンは軽量で金属アレルギーを起こしづらく、安全性の高い素材です。強度と耐久性の高い「純チタン・チタン合金」と、形を変えやすく、そしてその形状を保ちやすい「チタン・ニッケル合金」の2種類がよく使われます。
インプラント体と人工歯の接合部となるアバットメントには、純チタン・チタン合金といった金属や、セラミック・ジルコニアなどの非金属が用いられます。
インプラントの人工歯に用いられる材料は、以下の通りです。
・ジルコニアセラミック
・オールセラミック
・ハイブリッドセラミック
・ゴールドクラウン
・メタルボンド
なお、歯科治療の際に銀歯として用いられる「パラジウム合金」は、インプラント治療には使用しません。
人工歯はその材料によって、耐久性や審美性が異なります。
ジルコニアセラミックは耐久性に優れ、経年劣化にも強い素材です。オールセラミックは汚れが付きにくく、経年劣化による変色がないため審美性に優れていますが、ジルコニアに比べて強度の面では劣っています。
ハイブリッドセラミックは、レジンという歯科用プラスチックをセラミックに混ぜ合わせているため、比較的低価格です。ただし、経年劣化しやすく、耐久性が低い点がデメリットです。
ゴールドクラウンとメタルボンドはどちらも金属製のため、強度には優れています。ただし、ゴールドクラウンは審美性に劣るため、前歯などの見えやすい位置のインプラントには不向きです。メタルボンドは前歯にも使えますが、天然歯に近い透明感の面でセラミックに劣ります。なお金属アレルギーの方には、ゴールドクラウンとメタルボンドはお勧めできません。
どの人工歯の材料にもメリット・デメリットの両方が存在します。耐久性や審美性など、ご自身の求めるものに合わせてインプラントの材料を吟味し、長期的な臨床実績を持つ当院または専門の
歯科医院でインプラント治療を受けましょう。
Q1:インプラントの平均寿命はどのくらいですか?
A1:一般的には10~15年程度といわれています。ただし、メンテナンス次第では20~30年程度長持ちさせることが可能です。
Q2:インプラントを長持ちさせるためにできることは?
A2:正しいホームケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスの継続です。ていねいなブラッシングと、プロによる歯垢や歯石のクリーニングを続けることがインプラントの長持ちにつながります。
「第二の永久歯」とも呼ばれるインプラント。自分の歯と変わらない噛み心地を取り戻せることから、この呼び名がついたともいわれています。
本コラムでは、インプラントが自然な噛み心地を実現できる理由をご紹介します。入れ歯やブリッジとの違いについても解説いたしますので、ぜひご参考にしてください。
インプラントが自然な噛み心地である理由は、その構造が天然歯と似ているからです。
天然歯は、顎骨の中にある歯根と、歯茎から上の歯冠という2つのパーツによって構成されます。一方、インプラントは人工歯根と人工歯、連結部分のアバットメントを含めた3つから成る構成です。
顎骨に埋入されているインプラント体は高い安定性を誇り、上部構造の人工歯も固定性が高いため、インプラント治療を行うと天然歯と同じようにしっかり噛むことが可能になります。この安定性と固定性の高さが自然な噛み心地を実現しています。
天然歯は、顎骨の中にある歯根と、歯茎から上の歯冠という2つのパーツによって構成されます。一方、インプラントは人工歯根と人工歯、連結部分のアバットメントを含めた3つから成る構成です。
顎骨に埋入されているインプラント体は高い安定性を誇り、上部構造の人工歯も固定性が高いため、インプラント治療を行うと天然歯と同じようにしっかり噛むことが可能になります。この安定性と固定性の高さが自然な噛み心地を実現しています。
入れ歯やブリッジは取り外しが可能であるため、しっかりと固定されたインプラントと比べて咀嚼機能は落ちます。天然歯を100%とすると、部分入れ歯では30〜40%程度、総入れ歯では10〜20%程度の咀嚼力しかありません。
また、部分入れ歯やブリッジには欠損した歯と隣り合った歯に負荷をかけるというデメリットがあります。しかし、インプラントは失った歯の部分のみに負荷をかけるため、隣接歯の保護につながります。
いずれの治療法を選んでも、定期的なメインテナンスは必要です。特にインプラントの場合は、インプラント体を埋め込んだ周囲組織に炎症が起こる「インプラント周囲炎」に気をつけましょう。
耐久性や審美性についても、インプラントの方が入れ歯・ブリッジより優秀とされています。ただし、インプラント治療は自由診療のため、保険適用で作製できる入れ歯・ブリッジに比べて高額になります。
費用やインプラント周囲炎のリスクなどのデメリットはありますが、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を維持するためには食の楽しみも重要です。失った歯を代替する治療法はインプラントだけではありません。それぞれの特徴を把握して、インプラント治療を選択するか検討しましょう。
Q1:インプラントの噛み心地は天然歯とまったく一緒ですか?
A1:いいえ。天然歯には顎骨と歯冠の間に「歯根膜」というセンサーがあります。インプラントには歯根膜がなく、噛んだときの力が骨に直接伝わるため、噛み心地や食感が天然歯と異なる場合があります。
Q2:インプラント治療後、気をつけるべき食べ物はありますか?
A2:特にありません。ただし、あまりに硬いものは人工歯が割れる恐れがあるため、避けた方がよいでしょう。
インプラントは、失った歯の機能を代替するために行う治療法の一つです。
本コラムでは、インプラント治療を成功に導くためのポイントを歯科医師の視点からお伝えします。また、歯科医院選びについても解説いたします。ぜひご参考にしてください。
インプラント治療の失敗例には次のようなものが挙げられます。
・顎の骨にインプラント体が定着しなかった
・インプラント周囲炎が起きてしまった
・治療後に痛みや腫れ、しびれが長期間続いた
・人工歯が破損した
インプラント治療は、顎の骨にインプラント体を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療方法です。インプラント体の埋入箇所が適切でない場合、未定着や治療後の痛み、人工歯の破損に繋がります。
インプラント自体は虫歯になることはありません。しかし、インプラントを埋め込んだ周囲組織が炎症を起こし、「インプラント周囲炎」に罹患する恐れがあります。インプラント治療後のメインテナンスが不十分な場合、インプラント周囲炎のリスクが高まります。
インプラント治療の成功率を上げるには歯科医院選びが重要です。歯科医院を選ぶ際には、次のようなポイントを重視しましょう。
・インプラントの症例数は豊富か
・担当歯科医師の治療経験は豊富か
・難症例への対応実績があるか
・デメリットについても説明があるか
・インプラント治療に適した設備はあるか
・アフターフォロー体制は整っているか
インプラント治療の実績数が多い歯科医院は、幅広い症例に対応できる可能性が高くなります。治療を行う歯科医師の経験はもちろんのこと、歯科衛生士や歯科技工士もチームとしていくつもの症例に関わっているため、多角的なインプラント治療を提供しているでしょう。
また、骨造成法の実績の有無もあわせて確認することをお勧めします。ほかの歯科医院では治療を断られてしまう、歯槽骨や顎の骨が不足している難症例にも対応できる可能性があります。
インプラント治療は基本的に二度の外科手術が必要です。衛生管理が徹底された高度医療オペ室のある歯科医院でインプラントを受けましょう。
なおインプラントの長期使用やインプラント周囲炎の予防には、定期的なメインテナンスが欠かせません。当院など長期的な保証がある医院を選ぶことをお勧めします。
インプラント治療は高額で時間もかかる治療法です。安心して治療に専念できるように、インプラント治療実績のある歯科医院を選ぶことが大切です。
Q1:インプラント以外で失った歯の機能を代替する方法はありますか?
A1:入れ歯やブリッジなどがあります。インプラントに比べて安価ですが、装着感や審美性の面ではインプラントに劣ります。そのため、メリット・デメリットを把握したうえで検討することをお勧めします。
Q2:インプラント治療の成功率はどのくらいですか?
A2:当院で10年間が経過した症例の統計を取ったところ、上顎で96%、下顎で99%でした。そのほか、インプラント治療を行った複数の病院・歯科医院での10年間の追跡調査でも、95~98%の患者様にインプラントを問題なくお使いいただいています。
インプラントは、失った歯の機能を回復させる治療法です。インプラントのメーカーは世界で100社以上存在し、日本国内で流通しているものだけでも30種類以上あります。
本コラムでは、当院で取り扱っているストローマン(Straumann)社のインプラントについて詳しく解説します。お勧めする理由についても併せて紹介しますので、ぜひご参考にしてください。
ストローマン社は、世界シェアトップクラスの信頼性を誇るインプラントシステムを提供するスイスの企業です。ストローマン社のインプラントは、ブローネマルクシステムと並び、最も歴史あるインプラントシステムとしても有名です。
ストローマン社のインプラントは、スイスの時計産業に用いられる精密技術と、徹底した品質管理のもと製造されています。
同社は科学的根拠を重視しており、長期的な臨床研究を行っていることも特徴です。10年間、511本のインプラントに対する臨床研究では、成功率97%、生存率98.8%との報告があります。インプラントを失う最たる原因であるインプラント周囲炎の発生率も1.8%と低く、世界中で流通しているのです。
ストローマン社のインプラントシステムは、高品質な純チタン製です。チタンはもともと金属アレルギーを起こしにくい金属ですが、ストローマン社のものは異種金属を含まないため、より人体に優しいといわれています。独自の表面処理が施されているため、従来のものよりも骨との結合が早く、最短6週間で結合したケースもあります。
インプラントはメーカーごとに規格や取り扱い方法が異なります。基本的に、同じメーカーを取り扱っている歯科医院であればメンテナンスが可能です。反面、取り扱いの少ないメーカー製のインプラントは、メンテナンスの継続が困難となります。
一方、世界シェアトップクラスのストローマン社のインプラントは、日本でも多く流通しています。引っ越しなどによりかかりつけの歯科医院を変更した場合でも、変わらずメンテナンスを受けられます。
さらに、ストローマン社のインプラントシステムは20~30年の長期使用実績も報告されています。長く使えて安心・安全なインプラントだからこそ、自信を持って我々もお勧めできるのです。
もちろん、ほかのメーカーにもそれぞれ優れた特徴があります。ご自身にあったインプラントをお選びください。不安がある場合はぜひ当院にご相談ください。
Q1:ストローマン社以外で、有名なインプラントメーカーを教えてください。
A1:世界で初めてインプラントを発明した「ノーベルバイオケア社」、アメリカで高いシェアを誇る「ジンヴィ社」、埋入後の骨吸収が起こりづらい「アストラテック社」などがあります。
Q2:自分のインプラントがどのメーカーのものか知りたいです。
A2:まずはインプラント治療を受けた歯科医院にお問い合わせください。なおストローマン社のインプラントを用いた場合は、使用した製品名やロット番号、治療を行った日時や歯科医院等の情報が記載された「PATIENT PASSPORT」をお渡ししております。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
ホームページのコンテンツの1つとして、歯科コラムを開設致しました。
ここでは歯科にまつわる話題や、インプラントに関する話題など
皆様のお口の健康につながる事柄を中心に随時執筆して参ります。